【ドイツ銀行危機】続報！返済見送りの思惑とその背景を検証!! CoCo債(AT1債)って面白い │ 旬の話題をmitukechater

↓前回の動画はこちら
★【ドイツ銀行危機】債務の返済見送り？これはデフォルトではありません！AT1債に関して初歩的なポイント解説

★【金融危機2020】ドイツ銀行破綻？6京円のデリバティブ危機？元行員が徹底解説

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【ドイツ銀行が実質デフォルトってホント？】

「ドイツ銀、償還可能な債券の返済オプション行使せず」
このニュースをうけて、ドイツ銀行が破綻した！と叫ぶ動画が多く出てきました。
そもそも世の中の大手銀行株の暴落が著しい
その中でも際立って世の中を賑わすドイツ銀行破綻問題
はい、そしてこの度、ドイツ銀行が債務の返済を見送ったたため実質デフォルトなのか？という疑問が飛び交っていますが、それは前回の動画でそうではないことを初歩的な債務の性質を解説して、ご説明しました。
さて、ではなぜそんなことをしたのか、その背景と他の事例（スペインのサンタンデール銀行が昨年同様にCoCo債の返済見送りをしています）を参考に検証します
そうれにしても、ドイツ銀行の株価だけではなく、グローバルな大手銀行の株価は大暴落中。
でもそういう大きな銀行（global systemically important banks 略してG-SIBsといわれる)は他の銀行よりも強固な財務基盤を規制で強いられています。そういった背景からも今回のイベントは起こっているのですね。

ドイツ銀行で８年間勤務し、デリバティブ商品をたくさん作っていたばっしーこと石橋泰寛が今回のニュースをドイツ銀行の株価と債券チャートを見ながら解りやすく徹底解説。

この世界同時株安の中、ドイツ銀行だけでなく、もっと広い目で見た方がいいでしょうね。
でも確かに、ドイツ銀行の株価は突出してパフォーマンスが悪いです。

そして、なぜドイツ銀行のはそんなにさがっているのか？
これは以下で簡単に考察します。
ここでβというのはマーケット全体のトレンドの上げ下げ、それに加えて個別要素はαと呼びますが、
まずリーマンショック以降の当初下落はそれはマーケットβに加えて、銀行セクターのβでトレンドは理解できると思います
そして、なぜセクターβがさらに下がっているかというのは、
１）銀行が多くの資本をさらに積まないといけない
２）低金利政策で収益減がへり、さらにこれまで稼ぎ頭であったトレーディングやデリバティブ金融商品ができなくなった
３）その他、不祥事で多くの罰金を科された銀行はさらにセクターβを下回り、
４）また上記の説明で資本をたくさん積まなくてはいけなくなった銀行というのはレバレッジが大きかった銀行、そしてデリバティブ商品のビジネスに大きく依存していた銀行なんかはとても苦しいわけです
概して、アメリカの銀行よりヨーロッパ銀行の方がバランスシートにものをいわせたビジネスが多かったのでレバレッジが効きまくって、デリバティブもジャンジャンやっていたわけです。
そして、ドイツ銀行はそれらの要因でほぼトップランナーであったということですね。
破綻は免れたが、回復に相当な時間が他の銀行にくらべて時間がかかかっている。そして政治的にもアメリカの銀行に比べてとても不利な環境であることは大きな要因でしょうか。
いつ回復するかわかりませんが、今回のコロナショックは体力のなくなっている経済環境のある地域やセクターにとっては大きな痛手になることは間違いないでしょう。

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